
無添加=安全じゃない!?飼い主が知るべき3つの落とし穴
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「無添加=安心・安全」と思い込んでいませんか?
近年、愛犬の健康を気遣う飼い主さんの間で「無添加おやつ」や「無添加フード」が注目されています。しかし、実は“無添加”という言葉には法的な定義がなく、誤解を招くこともあるのです。
今回は、無添加と聞くと安心してしまいがちな飼い主さんに向けて、「無添加=安全」とは限らない理由と、注意すべき3つの落とし穴をご紹介します。
🕳️ 落とし穴①|「無添加」の定義は曖昧
日本では「無添加」という言葉の使用に明確な規制がありません。そのため、メーカーの裁量で「添加していない成分だけ」を示し、「他の添加物は入っている」ケースも存在します。
例:保存料は使っていないが、着色料や香料は使っている
→ でも「無添加」と記載されている
飼い主が「全部入っていない」と思って購入しても、実際には一部の添加物が使われていることも。表示をよく確認し、全成分をチェックすることが大切です。
🕳️ 落とし穴②|無添加でも「酸化」や「腐敗」のリスク
添加物には「防腐」や「酸化防止」の目的で使われるものもあります。これらを使わないということは、開封後の劣化リスクが高くなるということでもあります。
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脂肪分が多いおやつは、酸化すると発がん性物質が発生する可能性も
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開封後に常温で長時間放置すると、カビや雑菌が繁殖
つまり、無添加だからこそ「保存方法」に注意が必要です。保存料がない分、短期間で食べきる工夫が必要となります。
🕳️ 落とし穴③|自然素材=安全ではない
無添加=自然素材と認識している方も多いかもしれませんが、自然素材にもリスクがあります。
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例えばジャーキーなど乾燥肉製品は、加熱が不十分だと菌のリスク
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自然食材の中には犬にとって有害なものも(例:玉ねぎ、ぶどう)
また、「国産だから安心」と思われがちですが、原材料が海外産である場合も多いため、産地や製造工程の確認も欠かせません。
🐾 じゃあ、どう選べばいいの?
無添加という言葉だけで判断せず、以下のような視点で選びましょう:
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全成分表示が明記されているか
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開封後の保存方法・賞味期限の記載が明確か
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製造者の姿勢や透明性(どこで誰が作っているか)
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小ロット・手作り・短期消費を前提にした設計か
🍘 まとめ:大切なのは「見えない部分」を知ること
「無添加=絶対に安全」と思い込んでいると、逆にリスクを見逃してしまう可能性があります。
愛犬の健康を守るためには、“何が入っていないか”だけでなく、“何が入っているか”と“どう作られているか”を確認することが本当の安全につながります。
「成分ラベルにこだわる飼い主」こそ、愛犬の命を守る最大の味方です。