
犬の膵炎とストレスの関係:飼い主ができるストレスケアとは?
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膵炎は「ストレス」と無関係ではない?
犬の膵炎と聞くと、まず思い浮かべるのは「高脂肪な食事」や「誤食」かもしれません。確かに、食べ物が直接の引き金になることは多いのですが、実はストレスも膵炎の発症や悪化に深く関わっていることをご存じでしょうか。
近年、動物病院でも「ストレス性の膵炎かもしれませんね」と言われるケースが増えており、愛犬の心のケアの重要性が改めて見直されています。
ストレスが膵臓に与える影響とは?
ストレスを感じると、人間と同じく犬の体でも「自律神経の乱れ」や「消化機能の低下」が起こります。これにより、膵臓が本来持っている消化酵素の分泌バランスが崩れ、自分の膵臓を傷つけてしまうことがあるのです。
また、継続的なストレスは免疫力を下げるため、炎症が長引いたり、回復が遅れたりといった悪循環に陥る原因にもなります。
膵炎の直接的な原因にならないまでも、「悪化要因」としてストレスは無視できない存在であることは間違いありません。
こんな時は要注意!愛犬の「ストレスサイン」
犬は言葉で伝えられないからこそ、ちょっとした仕草や行動に目を向けることが大切です。以下のような様子が見られたら、愛犬がストレスを感じている可能性があります。
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食欲が急に落ちた・または食べすぎるようになった
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下痢や嘔吐を繰り返す
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寝つきが悪く、夜に落ち着きがない
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飼い主が離れると極度に不安がる(分離不安)
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しきりに前足やお腹を舐める
これらの行動が見られた場合、まずは生活環境や接し方を見直し、必要であれば獣医師に相談することをおすすめします。
飼い主ができる「日常のストレスケア」
ストレスの原因は「環境」「生活リズム」「飼い主の対応」など様々ですが、日常生活の中で飼い主ができるケアもたくさんあります。
● 規則正しい生活を心がける
毎日同じ時間に食事や散歩を行うことで、犬の体内時計が整い、安心感が生まれます。
● 静かで落ち着けるスペースを用意する
来客時や騒がしい音から離れて休める「安心スペース」を作ってあげることも大切です。
● スキンシップと声かけを忘れずに
マッサージややさしい声かけは、犬にとって最大の癒しになります。短時間でも良いので、日々のコミュニケーションを大切にしましょう。
● 食事やおやつの見直し
膵炎を患っている、または体質的に弱い子には脂肪分の少ない、無添加のおやつがベターです。
「こらすぃおん」では、低脂肪・無添加の鹿肉や馬肉のおやつをご用意しており、健康を気遣う飼い主さんに多く選ばれています。
心も体も整えてあげることが、膵炎予防の第一歩
膵炎は再発しやすく、慢性化すると生活の質を大きく下げてしまいます。
だからこそ、日頃から「食事+心のケア」の両方に目を向けることが、予防と再発防止につながるのです。
愛犬の「元気がないな」と感じたら、少し立ち止まって、環境や日常の接し方を見直してみてください。
愛犬の不調のサインに早く気づき、ケアをしてあげられるのは、誰よりもそばにいるあなたです。